鉱物油はなぜ肌に悪いの?スキンケアに植物オイルを選ぶべき理由

投稿日:2017年8月9日 更新日:

オーガニックコスメには「オイルセラム」がたくさんありますし、植物オイルそのものを美容液として使う場合もあります。

また、オーガニックの乳液やクリームも植物オイルと水分を乳化して作られています。

でも、今までオイルについて真面目に調べたことがなかったんですよね。

なんとなく良さそう〜なイメージで使っていたんですけど、

なぜ鉱物油ではダメなのか?
なぜわざわざ高い植物オイルを使った美容液やクリームがいいのか?

また、

精製オイルと未精製オイルの本当の違い
オーガニックのオイルを選ぶ価値って本当にあるの?
オイルそのものとクリームのお手入れの違いは?
肌に合うオイルってどうやって選べばいい?

などなど、色々知りたいなーと思って、オイルに関する書籍をいくつか読んでみました。

調べてみると、「あー、やっぱりオーガニックコスメってお肌に良さそう!」と再確認。

備忘録も兼ねて、記事にまとめていこうと思います。

今回は、植物オイルはなんで肌にいいのか?ということについてまとめてみました。

植物オイルはなぜ肌にいいの?

皮脂と成分が似ている

植物オイルの主な成分は、グリセリンと脂肪酸で、さらにコレステロール、ワックスエステル、ビタミン、ミネラル、フラボノイドなど微量栄養素を含んでいます。

人の皮脂の組成を見てみると、

  • トリグリセリド 約41.0%
  • 遊離脂肪酸 16.4%
  • ワックスエステル 約25.0%
  • スクワレン 12.0%
  • その他 ジグリセリド、コレステロールエステル、コレステロールなど

(日本化粧品検定 2級・3級テキストより)

となっていて、植物オイルは人の皮脂に似ているのが分かります。

植物オイルは皮脂に近いため、肌馴染みが良く、浸透性が高く、マッサージオイルに配合された精油の成分を運ぶことから、アロマテラピーの世界では「キャリアオイル」とも呼ばれます。

ところで、ヒトの皮脂の分泌量はホルモンバランスの影響を受けているため、男女差があります。

男性は50代でも若い頃と変わらない皮脂が分泌されるのに対し、女性は30代頃から皮脂分泌が減少しはじめ、閉経とともに女性ホルモンが減少すると、皮脂分泌の量も激減します。

40代を過ぎた女性は生理的に皮脂不足になりやすいため、スキンケアで補う必要があるんです。

また、生まれつき皮脂分泌の少ないアトピー体質の方は、年齢に関係なく積極的に皮脂を補う必要があります。

植物オイルは皮脂の成分に近いので、足りない皮脂を補うのに向いているというわけですね。

加齢とともに不足する成分を補える

加齢とともに皮脂分泌は減少しますが、同時に皮脂中の遊離脂肪酸の質も変化することが分かっています。

脂肪酸には、

固形脂に多い飽和脂肪酸の仲間
(パルミチン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸など)
液状オイルに多い不飽和脂肪酸の仲間
(オレイン酸、パルミトレイン酸、リノール酸、リノレン酸など)

があります。

若い頃の皮脂には不飽和脂肪酸が多くサラサラとしていますが、エイジング世代の皮脂には飽和脂肪酸が増え、ドロドロとしてくるのだそうです。

また、パルミトオレイン酸など、加齢とともに顕著に減少する脂肪酸もあります。

不飽和脂肪酸の豊富なオイルを積極的に取り入れることで、加齢とともに減少する成分を補うことができます。

植物オイルに含まれる独自成分の美容効果

高品質な植物オイルには、様々な独自の成分が含まれ、スキンケアで取り入れることで高い美容効果が期待できると言われています。

この美容効果を生かした美容液が、オイルセラムというわけですね。

例えば、アルガンオイルやサジーオイルはビタミンEが、マルラオイルやラズベリーシードオイルはフラボノイドが豊富で、高い抗酸化作用があります。

ローズヒップオイルやアプリコットオイルには、細胞の再生を促す細胞賦活作用があります。

月見草オイルやボリジオイルのΓリノレン酸は、抗炎症作用、かゆみを静める作用があり、アレルギー体質の方や年齢肌に向いています。

マカダミアナッツオイルやサジーオイルのパルミトオレイン酸は若さを保つ脂肪酸とも呼ばれます。

本当に鉱物油は肌に悪いの?シリコンやカルボマーはどう?

植物油がとても皮脂に似ている一方、鉱物油(ミネラルオイル)、流動パラフィン、ワセリンなど石油由来の油は、実は正反対の性質を持っているんです。

ちょっと比べてみますね。

鉱物油 植物油
組成 炭素と水素からできている グリセリン、脂肪酸、微量栄養素からできている
メリット 安い
酸化しにくい
アレルギーになりにくい
浸透しにくく、保護効果がある
皮脂に似ている
皮膚によく吸収される
足りない脂肪酸などを補える
微量栄養素を補える
代謝の活性化、抗酸化作用など美容効果が高い
デメリット ヒトの皮脂と異なる組成
代謝されない
栄養素を含まない
細胞の再生、抗酸化作用などの美容効果もない
質の高いものほど高額
メーカーにより品質にばらつきがある
酸化安定性が低いものもある
アレルギーの原因となる場合がある
吸収されてしまうため、皮膜を残さない

こうして比べてみると、植物油と鉱物油はちょうど反対の性質を持つことがわかると思います。

皮脂に近いのが植物油、と考えると、その正反対の性質のオイルを肌に塗るのはどうなの?ということです。

皮脂とは違う不自然なもので、刺激はないけれど、栄養にもならなければ、保湿以外の美容効果もないオイル、というのが鉱物油の正体。

シリコーンオイル(シリコン)やカルボマーなどの合成ポリマーも同じイメージですね。

低刺激で製品の感触や安定性は上がりますが、肌に存在しない成分なので不自然ですし、栄養も美容効果もありません。

「鉱物油、シリコーンオイル、合成ポリマーなどは刺激があるから避ける」というのはちょっと違っていて(実際、これらの成分は低刺激です)、

「肌の成分に近く、美容効果が高いから、あえて植物オイルを選びたい」というのが正しいかな、と思います。

 

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